我が家の地デジ化
去年秋、兄がテレビを買い替えたことで
彼の古いテレビ(といっても全然古くないデジタル対応の液晶)が
実家の居間にやってきた。
ちょうど一年前、地元の反対を押し切ってにょきにょき建った
岡田、直嶋両大臣もお住まいのクソ高層マンションで起きた電波障害のおかげで
すでにアンテナは地デジ化されていたので我が家もあっさり地デジ化された。
そして始まったチャンネル争い。
争いといっても、強大なアメリカvs小さな孤島のような悲しい戦争。
m彦は70代にしては超元気で、毎日のようにゴルフだスキーだ登山だと忙しい。
ところがm彦は家で一人遊びができない。
やることがないものだから、家にいるとずうっと居間でテレビを見ている。
これまた70代とは思えない宵っ張りで、深夜1時くらいまでテレビを独占し続ける。
となると、かわいそうなのはm子で、観たい番組があっても
なかなかm彦に言い出せない。
例えm子の観たい番組に、m彦が興味ありそうでも言いづらそうだし
チャンネルを替えさせて頂くには
いいタイミングで上手にプレゼンしなくてはいけないのだ。
m子はそれが億劫で、だんだんテレビを見なくなった。
でも見たい。
でもm彦がこわい。
でも見たい...
という日々の我慢が、ちょっとした喧嘩の際に再熱し
「え?なに?ケンカのネタは本当にテレビ!?」と聞き返したくなるくらい
悲惨な事になっていくのだ。
兄弟4人+わがまま親父でテレビ1台だったかつてのいのくち家の
チャンネル争い昭和の陣も凄まじかったが、
この老夫婦のチャンネル争い平成の陣は、悲しくて見ていられない。
こんな悲しい争いは早く終わらせたい!
昭和の陣と違って、今はテレビを置くスペースと財源はあるのだ!
思い立った末っ子の私は、財源(兄姉たち)に連絡し
m子の誕生日プレゼントにテレビを贈ってあげた。
それからというもの、m子は好きな番組を好きな時間に見れて
自分の時間を有意義に過ごせるようになり、m彦との喧嘩も減った。
しかも。
別々のテレビを見れることでコミュニケーションが減るかなと心配していたが
同じ番組を見るときはちゃんと二人で居間で見ている。
m子はBSの海外ドキュメンタリーなどがだいぶ楽しいようで
一人暮らしのm子の姉にもこんなのが見せたいと、
今度はm子と我々兄弟で伯母にテレビをプレゼントすることになった。
居間のテレビと、m子と伯母のテレビは全部同じメーカー。
今日届いたばかりでまだ使い方のわからない伯母に、
彼女自身も最初はさっぱりだったm子が電話で今度は
「リモコンのBSってのを押して...」と教えていた。
なるほど。
リモコンが同じだと遠隔指導できるんだな。
機械に弱い親御さんがもしテレビを買うなら、画像云々機能云々より
あなたがお使いのと同じメーカーの購入をおすすめします。

外の遊びはとても上手はm彦さん。
でも彼のおかげで、家族がそれぞれの部屋でそれぞれのテレビが見れるんです。
ありがたやありがたや...



